塾のコロナ対策。ウイルス対策と生徒とのコミュニケーションを両立するには?

新型コロナウイルスの流行に伴い、様々な場所でコロナ対策が行われています。
塾も、もちろんコロナ対策がしっかり必要なサービスのひとつです。

密を避ける工夫・手に触れる部分の清掃・換気は欠かせませんね。
塾の場合、さらに「ウイルス対策・生徒や保護者の不安を和らげる」のが重要です。

塾へのコロナの影響と一般的な対策

塾への、コロナの影響は計り知れません。
現在、多くの塾で取られている一般的なコロナ対策をまとめました。
個別指導塾・集団指導塾・大手予備校と分けてご覧ください。

個別指導塾では?

個別指導塾は、地域で最もよくみかけるタイプの塾だといえるでしょう。

個別指導塾では、講師と生徒が対面で授業をします。
ですから、マスクの着用やアルコールで手指の消毒が徹底されています。

個別指導塾TOMASでは、高さ190cmの防御壁・ビニールカーテン・講師のフェイスシールド着用などを行っています。
ここまで厳重なコロナ対策を行っている塾は、珍しいでしょう。

集団指導塾では?

集団指導塾は、学校と近いスタイルで授業を行います。

集団指導塾の授業スタイルは、講師1人に生徒が複数人。
ですから、教室の換気は必須です。
生徒の机ひとつひとつに、アクリル板をつけている塾もあります。
もちろん、こまめな清掃やアルコール消毒も欠かせません。

大手予備校では?

大手予備校は、個別指導・集団指導・映像授業・在宅での遠隔授業が選べるケースが多いです。

多くの塾では「在宅での遠隔授業」も選択可能な体制を準備しています。
大手予備校の場合、資金力があるので、遠隔授業の実現が早かったですね。
特に、東進ハイスクールや河合塾マナビスでは、コロナ以前から在宅で映像授業が受けられるシステムがありました。

塾のコロナ対策「これだけは」

塾のコロナ対策で、最低限やっておかないといけない対策をまとめました。
これらをやっていなければ、生徒や保護者に不安を感じさせてしまいます。

マスク・清掃・換気・消毒

まず「マスク・清掃・換気・消毒」は、塾でなくても常識になりつつありますね。

マスクは、忘れた・汚した人のために、予備を常に校舎に置いて置きましょう。
清掃は、机・アクリル板などを中心にこまめにしましょう。
換気も、常に行います。夏季の暑さ対策・冬季の寒さ対策も必要ですね。
消毒は、アルコールを出入り口・授業ブース・トイレに置きます。

もはやこの辺りは、どんな施設でも行われていますね。
各家庭の中ですら実践しているケースも少なくありません。

生徒たちへの指導

合わせて、コロナ対策のために、生徒たちへ特別な指導が必要です。
具体的には、以下のように教えましょう。

・マスク着用の徹底
・手指消毒の徹底
・大声で騒がないように周知
・トイレの蓋を閉めて流すように指導

また、これは余談ですが、学習の機会として捉えるのも大事な視点です。
例えば、コロナウイルスに関する化学的知識・コロナ禍でのマナー・感染者数などのデータの見方、ニュースでの報道の分析法など。
これらを教えるのもいいでしょう。

コロナに限らず、「不安」の原因は「知らない、自分で考えられない」ことです。
それを解消するためにも、「正しい情報・知識を論理的に判断する力」を育てる観点も、指導者として持っておいて損はありません。

オンライン授業の開始

今や、オンライン授業を開始している塾は、少なくありません。
オンライン授業は、zoomを代表とするミーティングアプリを使って、遠隔で行います。

コロナ対策の基本は「3密を避ける」です。
だとするならば、コロナが猛威をふるっている状況においては、塾はオンライン授業を基本とするのが望ましいでしょう。

塾の完全オンライン可は難しい

とはいえ、完全にオンライン授業に切り替えるのは、難しいでしょう。
そもそもなぜ塾があるかというと、
「対面での指導」「他の生徒との交流や競い合い」
があってこそ、学力が伸びるからです。

これは、教育現場でよく実感を伴って言われています。
大学生講師との対面の授業であれば、生徒は授業を単なる「情報」ではなく「身近にいるお兄さん・お姉さんの教える内容」と捉えます。

勉強が嫌いであっても、「友達に会えるなら」と、塾に通うハードルが下がる生徒も大勢います。

なにより、完全在宅と通塾では、テストや模擬試験の点数が持つ意味が変わって来ます。
完全在宅でどんな点数をとっても、それは単に自分の結果を知るだけ。
それが通塾していると、自然と他の生徒と自分の成績を比べます。

「いつも仲良いあいつに、負けたくない」
「みんな頑張ってるから、自分も頑張ろう」

と、生徒が自ら思い始めるケースも少なくありません。

そうでなければ、Benesseの進研ゼミ・スタディプラスといったサービス(在宅のみで完結する学習)の登場で、塾は絶滅しているはずです。

塾に本当に必要なコロナ対策は?

塾のコロナ対策には、オンライン授業の導入が望ましいのは事実です。
しかし「対面の指導・友達との交流」が塾の大きな役割なので、完全にオンライン化するのが正解だともいえません。

妥協策として
「オンライン授業を導入しつつ、塾内のコロナ対策を徹底する」
のがよいでしょう。

塾のコロナ対策の、ポイントをまとめました。

コロナ禍の「不安」を解消

コロナウイルスの流行によって、社会的に大きな変化が出ています。
塾として意識すべき変化は、以下のような点でしょう。

・受験日程のスケジュール変更
・学校の休校によるカリキュラムの遅れ
・塾の授業を含む、オンラインサービスの普及

受験日程のスケジュール変更については、特に受験生にとっては大きな不安のもとです。
正しい情報の提供をしてあげて、なおかつ生徒自身にも、自分で情報収集する方法を教えてあげてください。

学校の休校で、カリキュラムが遅れるのも問題点です。
学校で習う分を塾で補う……というのは、多くの保護者が検討するでしょう。
ですから、例年よりも多くのコマ数を提案するのも、ひとつの手です。

講座のオンラインサービスは、塾でも採用している校舎は多いですね。
「コロナが怖いから、通塾を控えて自宅で授業を受けたい」
と思う生徒・保護者もいるでしょう。

先述の通り、学力アップには「対面の指導・友達との交流」が大切なポイントです。
これを補う施策を、準備する必要があるでしょう。

コミュニケーションの工夫

コロナ対策の一環で、塾の授業もオンラインで受けられるようにするのは効果的です。
しかし、そうすると指導者と生徒・保護者のコミュニケーションは減ってしまいます。

これを補うためには
「通塾によって得られていた学力アップに効果的な環境」
を、自宅にいながら提供出来るのが理想です。

例えば、授業とは別にオンラインミーティングの場を設けるなど。
生徒数名で、自宅でした勉強の成果や悩みを報告し合う時間を設けるのは、効果的です。

また、「オンライン自習会」のような催しを行うのも、ひとつのアイデアです。
複数名の生徒と講師ひとりをオンラインミーティングで繋いで、生徒たちが自習するのを講師が監督する。
画面には同じ塾の生徒たちが映っているので、お子さんは「自分も勉強しなきゃ」と思えるでしょう。

このような、新たなサービスの導入は難しいかもしれません。
しかし、こうして投資しておけば、生徒や保護者の満足度はきっと上がるでしょう。
結果的に、学力アップにも収益にも繋がる可能性が高まります。

塾のコロナ対策、ウイルス対策

もちろん、塾の建物中への直接的なコロナ対策も必須です。

先ほどは
「清掃や消毒、コロナ対策に関する生徒への指導、オンライン授業の導入」
を対策として挙げました。

次は、具体的な塾のコロナ対策をみてみましょう。
根本的にウイルスを不活性化して、感染の原因そのものを無くす方法を解説します。

根本的なウイルス不活性化が重要

塾の建物内へのコロナ対策では、根本的なウイルス不活性化が重要です。
要は、ウイルスそのものを「人体にとって有害でなくしてしまう」必要があります。

いくらマスクをしても、いくらパーティションで区切っても、そこにウイルスがあれば感染の根本的な原因はなくなりません。

コロナウイルスの不活性化に使う製品は、厚生労働省が「有効である」と認められた成分が含まれていなければなりません。
国(や、それに準じる機関)が認めた成分でないと、効果がなくて当然ですね。

厚生労働省が「コロナウイルスの不活性化に有効である」と認めているのは、代表的なのが濃度60%以上のアルコール。
他にも、数種類の界面活性剤・次亜塩素酸水が効果を認められています。

机やパーテーションの清掃

まずは、机やパーテーションの清掃をこまめに行う必要があります。

授業が終わるごとに、一回一回清掃するのが理想ですね。
パーテーションに関しては、個別指導塾であれば元々設置されている塾も多いでしょう。
その場合、アルコールで繰り返し清掃すれば、傷んでしまう素材のパーテーションもあるかもしれません。

時間や労力を使いますし、備品を傷める可能性もあります。
しかし、感染のリスクを減らすためには、机やパーテーションはこまめに清掃したい部分です。

テキストやコピー機

テキストやコピー機も、もし出来るならこまめに清掃したい部分です。

テキストは、講師も生徒もたくさんの人が触れる備品ですね。
しかも紙製なので、アルコールで拭く訳にはいきません。
ですから、触る前と触ったあとに、手指の消毒を欠かさないよう撤退するのが妥協策です。

清掃の徹底は、物理的に無理がある

このように、清掃しなければならない部分は、挙げていけばきりがありません。
特に、塾では、小さなお子さんが通う場合もあります。
高校生の生徒さんであっても、大人と同じくらいの対策力を求めるのは無理がありますね。

ですから、清掃を徹底するのは、物理的に無理があるといえます。

塾のコロナ対策にはVシャット

細かい部分の清掃が物理的に無理なら
「一度に、効果的で、持続する対策を実施する」
必要があります。

そこでおすすめなのが、Vシャットです。
Vシャットは、室内全面に噴霧することによって、ウイルスの無毒化が可能です。
ウイルスを根本から無毒化できるので、細かい徹底した清掃の負担が軽くなります。
もちろん、生徒さんや保護者さんの安心にも繋がります。