パーテーション業者の選び方ーコロナ対策で使える事務所環境づくり

コロナ対策として、パーテーションを使って飛沫感染の防止に取り組む店舗やオフィスが増えています。

このコロナ禍において、感染対策は必須です。
特に人同士が顔を合わせる場所では、パーテーションの導入は必須といえるでしょう。

この記事では、パーテーション業者の選び方・より効果的な予防策について紹介します。

パーテーションの基礎知識

まずは、パーテーションの基礎知識を確認しましょう。
使う目的、導入例、素材、サイズについて解説します。

パーテーションを使う目的は?

パーテーションの目的は、飛沫感染の予防です。

コロナウイルスを保持している人の吐く息には、ウイルスが含まれた唾液が混じっています。
会話、咳、くしゃみなどで、唾液の飛沫が体の外に出てしまいますね。
それを、物理的にシャットアウトするのがパーテーションです。
とはいえ、パーテーションの設置だけでは、飛沫感染を完全には防げません。
ウイルスが含まれた唾液の飛沫は、空気中を漂います。
そして、パーテーションを回り込んで、向い側にいる人の体内に入ってしまう場合もあります。

パーテーションの導入例

パーテーションは、至るところに導入されています。
例えば、以下のようなところで、よくパーテーションが導入されています。

  • 飲食店のテーブル

  • オフィスの机の間

  • 受付カウンター

  • 接客が多い店舗のレジカウンター

  • 会議室

  • 商談や会食に使う部屋

  • 病院の診察室や待合室

ビニールシートと違って、専門の業者によって設置される場合が多いですね。
特に飲食店は、飛沫感染のリスクが高い場所です。
かなり多くの店舗で、導入されています。

パーテーションの素材

パーテーションの素材となるのは、プラスチックやアクリルが主です。
飛沫感染の防止が目的なので、まずは空気を通さないのが必須条件ですね。
なおかつ、軽くて設置しやすいのも重要なポイントです。

よく使われているのは、透明のパネル式パーテーションです。
ビニールカーテン型も少数ありますが、不透明(向かい側が見えない)タイプのパーテーションはほぼ使われていません。

パーテーションサイズ

パーテーションのサイズは、大小様々です。
「どれくらいのサイズなら、十分に飛沫を防げるのか?」
は、まだあまり多くの人が知らないことでしょう。

その答えは、スーパーコンピューター「富岳」によって検証されています。
「富岳」とは、理化学研究所と富士通株式会社が共同開発するスーパーコンピューターです。
スーパーコンピューターとは、非常に高度な科学技術計算が可能なコンピューターです。

結論からいうと、座った状態の人から出る飛沫をカットするには、1400mmの高さがあるパーテーションが必要です。
また、床から1200mmの高さしかないパーテーションでは、飛沫が仕切りを超えてしまうのも分かっています。
しかしパーテーションの高さが床から1400mmある場合、飛沫が向かい側に届く量は1/10までカット出来ます。

1400mmのパーテーションというと、ちょうど座った状態の人の頭頂部よりも少し高いくらいの大きさです。
咳やくしゃみは、最大で5mも先まで飛沫が飛んでしまいます。
もちろん、はっきりした声での会話も、2mほど先まで飛沫が飛びます。

ちなみに、必要なパーテーションの高さは、「床から測って1400mm」です。
つまり、例えば、机の高さが750mmだったとします。
その場合、高さ650mm以上のパーテーションを使いましょう。

「どの高さのパーテーションで、どの程度飛沫が飛び散るのか」
は、以下の動画でも目で見て分かりやすく確認できます。
朝日新聞社の公式チャンネルから引用しました。

https://www.youtube.com/watch?v=jhYpwsxjyVo&feature=emb_title&ab_channel=%E6%9C%9D%E6%97%A5%E6%96%B0%E8%81%9E%E7%A4%BE

また、これらのデータの根拠は、「内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室」のホームページから発表されています。

(サイトURL↓)
https://corona.go.jp/
https://www.covid19-ai.jp/ja-jp/

(サイトに掲載されてた参考資料のURL↓)
https://www.r-ccs.riken.jp/outreach/formedia/200603Tsubokura/

パーテーションだけでは対策は不十分

当然ながら、パーテーションだけでは感染対策として不十分です。
いくら仕切っても、飛沫が消える訳ではありません。
ですから、ウイルスそのものを不活性化しなければなりません。
パーテーションの効果を、過信しないのが重要です。

パーテーションだけでは飛沫を防ぎきれない

当然ながら、パーテーションだけでは飛沫の広がりを防ぎきれません。

強い口調で話しただけで、1分間で3万5千個の飛沫が拡散します。
咳を2回すると、5万個の飛沫が広がります。
これだけ多くの飛沫が、パーテーションだけで防げるはずがありませんね。

それに、飛沫の一部は霧状になって遠くまで広がります。
ちょっとした空気の流れだけでも、飛沫はパーテーションを越えてしまいますね。

パーテーションを用意するなら、1400mm以上(座った状態の人の頭より高い)大きさでなくてはなりません。
しかし、パーテーションだけでは、飛沫感染の対策として不十分です。

飛沫だけでなく、接触感染にも注意

パーテーションは、あくまで飛沫感染を”予防する”措置です。
ウイルスそのものを不活性化させるわけではありません。

ウイルスがついたモノを触った手で鼻や口元を触ると、ウイルスが体内に侵入します。
これを「接触感染」といいますが、また別の感染症対策が必要です。

多くの人は、無意識に鼻や口の周りを触ってしまいます。
そして、モノから人へ、ウイルスは広がっていきます。

また、スマートフォンは接触感染の媒介になるモノの代表です。
FNNのニュース番組では、蛍光塗料をコロナウイルスに見立てた検証が行われていました。

例えば、蛍光塗料がついた手で、電車の吊り革を握ります。
すると、吊り革には蛍光塗料がべったりとついてしまいます。
その蛍光塗料がついた吊り革を、他の人が触ったとしましょう。

その手でスマートフォンを触ると、当然スマートフォンにも蛍光塗料が付着します。
スマートフォンは、今や誰でも持っているツールですね。
こうして、スマートフォンが、接触感染のきっかけになってしまいます。

FNNのニュース番組では、以下のような点も指摘されていました。

  • こまめな手洗いうがいが必要だが、全ての人が行っている訳ではない

  • スマートフォンは、付着したウイルスが長生きしやすい材質で出来ている

  • 手洗いをしても関係なく、スマートフォンにはウイルスが残りやすい

  • そのため、スマートフォンの消毒も徹底しなければならない

当該のニュース番組は、以下のリンクからご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=3Uuw_ht4Ja8&ab_channel=FNN%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3

ダメなパーテーションの例

ダメなパーテーションの例を挙げてみましょう。
つまり、飛沫感染の防止に効果が薄いパーテーションのことです。

  • 穴が空いている

  • 大きさが不十分

  • 下に隙間があいている

  • カーテン式のパーテーション

1つずつ、解説を加えます。

穴が空いている

中には、声が聞こえやすいように穴が空いたパーテーションがあります。
当然ながら、これは飛沫感染対策の効果が激減します。
どんなに小さな穴でも、霧状になった飛沫は簡単に侵入してしまいます。
穴の空いた鍋を使っているようなものですね。

大きさが不十分

大きさが不十分なパーテーションも、意味がありません。
先ほど、1400mm以上の高さのパーテーションが必要だと解説しましたね。

しかしこれは、あくまで
「座った状態の人の頭が、きちんと隠れるくらい」
の高さの目安です。

もし仮に、椅子の脚がとても長いタイプの飲食店だとしましょう。
その場合、1400mmのパーテーションでは、大きさが不十分ですね。
椅子が高いために、座った人の頭ももっと高い位置にあるからです。

下に隙間があいている

下に隙間が空いている・スタンドなどで単に透明の板が固定されているタイプのもの。
このようなパーテーションも、飛沫感染対策には不十分です。
当然ですが、隙間からいくらでも飛沫が漏れ出してしまいます。

テレビ番組などでは、そのような形の仕切りが使われるのもよく見かけます。
しかし、それは間違った対策です。
「テレビでやっているから」と、安心しないように気をつけてください。

カーテン式のパーテーション

カーテン式のパーテーションも、同じく隙間から飛沫が漏れます。
さらに、カーテン式だと、パーテーション自体を動かす機会が多いですね。
それも、空気中に漂っている飛沫を遠くに届けてしまいます。

除菌時には素材にも注意!

パーテーションは、こまめな清掃も欠かせません。
ウイルスが付いている可能性が高いのですから、当然ですね。
そのときに、パーテーションの材質にも注意が必要です。
清掃の方法は、素材によっても異なりますね。

プラスチックやガラスなど、硬質な素材はアルコール除菌が出来ます。
しかし、紙や布などの繊維質は、アルコール除菌で変色や劣化が起こります。

最近では、
「図書館の本が、アルコール消毒した手で触れすぎて変色した」
「幼稚園のおもちゃが変色した」
といった問題が発生しています。

アルコール消毒を繰り返すと、備品が破損・劣化する可能性がありますね。

ですから、モノを変質させない清掃・除菌方法も併用しましょう。

パーテーションで空気の流れが悪くなる

パーテーションは、室内の空気の流れを悪くしてしまいます。
「飛沫が遠くに飛んで、人に届かない」
のを目的としているのだから、当然です。

パーテーションで空気の流れが悪くなる弊害としては、以下のような点が挙げられます。

  • 窓を開けても、換気がしづらくなる

  • ウイルスがその場に留まりやすい

  • 乾燥もしやすくなる

  • 酸素が足りず、その場にいる人の不調に繋がる

パーテーションは、コロナ対策になくてはならない手段のひとつです。
にもかかわらず、別の問題も出てきてしまいますね。

安易な対策は予防が雑に?

パーテーションを使ったコロナ対策は、とても重要です。

しかし、
「パーテーションがあるからいいだろう」
と思ってしまうと、逆に危険性は増してしまいます。

例えば、以下のような場合。

  • パーテーションがあるから大丈夫だろうと、手洗いうがいや除菌をおろそかにする

  • 適切な大きさや効果を考えず、パーテーションの設置だけで満足してしまう

  • 区切られているから大丈夫だろうと、マスクをしない

  • 清掃がおろそかになり、パーテーションにウイルスがついたままになる

「対策をしたから大丈夫だろう」
「テレビ番組でも簡単なパーテーションだけだったから、大丈夫だろう」

と、油断してしまう気持ちはよく分かります。
しかし、やはり「ウイルスそのものの不活性化」の併用は欠かせません。
いくら飛沫が飛ぶのを防げても、ウイルスが生きていれば意味がありませんからね。

ウイルスを不活性化するには、専用の製品が必要です。
当記事では「Vシャット」をおすすめしています。

Vシャットとは?

Vシャットは、室内まるごと新型コロナウイルスの感染対策が出来る製品です。

Vシャットの施工では、界面活性剤のはたらきでコロナウイルス不活性化が可能です。
この界面活性剤は、厚生労働省に「コロナウイルスの無毒化に有効」と認められています。

一度施工すれば、室内全体・噴霧した対象物全てに効果があります。
それも、コロナウイルスの不活性化効果は、6~12ヶ月間長持ちします。
さらに、木材・金属・紙・布など、あらゆる材質を傷めにくいのも特徴です。

パーテーションは、あくまで「飛沫感染を出来るだけ防ぐ」効果しかありませんでしたね。
ですから、コロナウイルスそのものを不活性化させる、Vシャットの施工がおすすめです。

Vシャットがコロナウイルスを不活性化する科学的根拠・商品の詳細については、別記事をご覧ください。

パーテーションと合わせて除菌もしよう

パーテーションは、飛沫感染の予防に欠かせない対策です。
しかしもちろん、マスクとパーテーションの2つだけでは、予防として不十分です。

マスク、パーテーション、手洗いうがい、消毒、ソーシャルディスタンスなど……
さらに最も肝心なのは、
「ウイルスそのものの不活性化」
です。

いくら飛沫を抑えても、ウイルスが残っていたら意味がありませんね。

飛沫感染対策&コロナウイルス不活性化を両方行って、万全の対策をとっていきましょう。