ホテルにおけるコロナ対策

新型コロナにおいて非常に大きな打撃を受けるとされる接客業、そのなかでもホテルは大変な損害が出ていると言われています。
そんな中、お客様に安心感を与え、かつ効果的な対策を行う事が大切です。
それはどのような対策でしょうか。

ホテルの顔、フロントの対策

フロントと言ってもさまざまな業種が存在します。
ドアマン、キャッシャー、ベルマン、コンシェルジュ、ジェネラルマネージャー……
パッと出て来るだけでも多くの業務が存在します。
それぞれ違う業種ですから、その対策もそれぞれ異なってきます。

ドアマンは大切な対策となりうる

ホテルで真っ先に出会うのがドアマンではないでしょうか。
殆どのホテルでは自動ドアとなっていますが、ホテルのドアを開け、フロントデスクまで案内するドアマンが大切なコロナ対策となり得ます。
それはドアマンがドアを開けることでお客様の接触機会を減らすことが出来るからです。

最新のCOVID-19事情と空間洗浄(URL:〜)にも書かれていますが、新型コロナの主な感染経路はエアロゾルと分かっています。
しかし、接触感染もゼロではありません。
お客様が皆触るドアノブへの接触機会を減らせるというだけでも、立派な感染対策と言えます。

また、ドアマンにお客様の体温などの体調確認を兼任してもらうことで、感染者がホテル内へ入ることを防ぐ事が出来、これもまた有効な対策と言えるでしょう。

フロントデスクは対策を徹底する必要がある

お客様の受付を行うフロントデスクでは対策を徹底する必要があります。
それはお客様と面と向かって会話をしながら受付を行い、荷物の受け渡しなどがあり、またルームキーを手渡ししなければならないからです。

エアロゾル感染対策ではアクリルなどでついたてを立てるのが有効ですが、高級ホテルではこれはお客様に失礼に当たる可能性がありますし、ホテルでの高級感を大変に損ないます。
ここは感染症対策の基礎に立ち返り、接客する側もお客様もマスクの徹底をする事が大切です。
可能であればエアカーテンを設置することも有効でしょう。

また、高級感を演出する、という意味でも手袋の着用も有効です。
定期的に交換することで清潔さを保つことが出来ますし、素手で直接物に触らずにすみますから、ルームキーや荷物を清潔に保つことが出来ます。

ルームキーは定期的に消毒する、フロントデスクのこまめの清掃などの対策も忘れないようにしましょう。

ベルマンはお客様の荷物に触れるので注意が必要

受付からお客様のお部屋へ、お部屋から受け付けへ、お客様の荷物を運び案内しなければならないベルマンは接触感染に注意です。
確かに接触感染は確率的に大変低いと言えますが、それでもゼロではありません。
定期的な手袋の交換、マスク着用の徹底など、お客様に感染させないよう気をつけるようにしましょう。

部屋での対策

お客様が長時間滞在する部屋での対策は、基本的にお客様だけなので危険性は低いといえます。
しかし、ルームサービースや清掃など、接触機会がゼロではありません。

過去の事例を参考にしましょう。
これは病院での事例ですが、タオルを媒介に院内感染が広がってしまった例があります。
ウイルスは物体表面では長時間生存できませんが、タオルやベッドシーツなども同じ布で、感染源となる可能性があります。

ドアノブ、トイレ、洗顔台、チェア、テーブルなど、お部屋はお客様が触れる場所だらけです。
徹底した清掃と、除菌、殺菌対策が必要と言えるでしょう。
V-Shutはこの点、大変有効ではないでしょうか→CTA

可能であれば空気清浄機などを設置し、常に部屋の空気を動かすことも大切ですが注意も必要です。
例えば空間除菌を謳った商品がありますが、WHO、厚生労働省共に空間除菌は推奨していません。

大切なのは換気と言われていますから、空調を使用したり窓を定期的に開けて貰うなどの対策が重要です。

レストランでの対策

これは一般的な飲食店と基本的には同じですが、高級レストランなどでついたてをテーブルに設置したしたりするなどはどうかと思います。

そこで、利用客毎のテーブルクロス交換、椅子の消毒、使用する食器の徹底した洗浄などが重要になります。
食器の洗浄に関してですが、通常の洗浄程度で十分です。
消毒を気にするあまり、アルコール洗浄を行う店舗などもあるようですが、これは過剰反応です。
殆どのウイルスは通常の洗剤に含まれる界面活性剤によって不活性化され洗いながらされてしまします。
どうしても気になる場合は紫外線灯などによる食器の消毒保管という方法もありますが、これは食器の紫外線焼けの元となってしまいます。

テーブル毎の間隔なども大切です。
厚生労働省のガイドラインによれば、適切な間隔は2mとなっています。
テーブルの間隔はこれを基準とし、テーブルの着席においては互い違いにする、横に並ぶ場合は可能な限り距離をあけるようにするなどの対策を講じるようにしましょう。

あまりないと思いますが、ホテルでのレストランでお待ちのお客様をレストラン前の椅子で待機して頂くのは大変よろしくありません。
可能であれば完全な予約制を基本とし、当日客の方にはお部屋などでお待ち頂き、準備が出来次第お越し頂くようにするなどの対策を取るようにしましょう。

基本中の基本ですが、接客する側も、お客様も、マスクの着用を徹底しましょう。
食事をする際にはマスクを外さなければいけませんが、会話する際にはマスクを徹底して頂くことがとても大切です。

着用するマスクですが、原則として不織布マスクを着用することが望ましいです。
これは理化学研究所のスーパーコンピューター、富岳によってシミュレートされた実験結果によるものですが、不織布マスクが一番飛沫を防ぐ事が分かっています。
フェイスガード、マウスガードはほぼ無意味である事が示されており、対策とはなり得ません。

また、当然のことですがキッチンスタッフ、接客スタッフの普段からの対策も大切です。
うがい手洗いの徹底、マスクの徹底など、気をつけられる所は常日頃から気を抜かないようにしましょう。

ラウンジ、Barでの対策

これは少々難しいです。
ラウンジやBarではお酒を提供し、会話を楽しむ事が多いでしょう。
そしてアルコールを飲むと人は油断しやすくなります。

カウンターではついたての設置などが望ましいですが、これはホテルのラウンジやBarでは少々いかがなものか、となりがちです。
席同士の距離を離したりする事で対策したり、それでもという場合はアクリルのついたての設置などを行うようしましょう。

テーブル席ではガイドラインに従い隣り合うテーブルの距離を開ける、あるいはアクリルスタンドなどで空気の流れを遮るなどの対策が必要です。
同じテーブルでも出来れば席を離す、互い違いに配置するなどの対策もあります。
また、利用者毎にテーブルや椅子の丁寧な掃除の徹底も忘れてはいけません。

食器類の洗浄に関してはレストランの項目と同様です。
通常の洗剤による洗浄で十分ですが、グラスなどを拭く際の布に関しては少しだけ注意が必要です。
定期的な交換を行うことで感染確率を下げることが出来ます。
あるいは不経済的ではありますがキッチンペーパーを使用するなどの方法もあります。

また、会話を行っているお客様に気をつけるようにし、マスクをしていないお客様に注意を促すなどの対策も有効です。
お客様によってはこれを嫌う方がいらっしゃるかもしれませんが、クラスタが発生してしまった場合はホテル全体への悪影響が懸念されます。
こちらはご理解頂けるよう、お願いするのは大変かもしれませんが、必要な対策です。

清掃時の注意

新型コロナの主な感染源はエアロゾル(飛沫感染、飛沫核感染)とはいえ、清掃は非常に重要です。

例えばSARS(重症急性呼吸器症候群)ですが、香港でエピデミック(小規模地域的流行)を起こした際の感染源はホテルのカーペットでした。
感染者の飛沫がカーペットに付着し、人がそこを歩くことでウイルスが再び空気中に舞い上がり、それを吸い込んだ人がSARSへ感染しました。

SARSの原因となるウイルスは新型コロナ(COVID-19)と同じコロナウイルス種です。
十分に気をつけても余りある事はありません。

清掃を行うハウスキーパーの方々は普段から大変苦労をなさっていますが、マスクや手袋の着用の徹底、清掃時に使う洗剤は殺菌作用のある物を使用することなどが大切です。
ウイルスを持ち込ませない、持ち込まない為に、大変ですが頑張りましょう。

清掃を行う上で、シーツやタオル、カーペットなどに持続性のある処理が出来ると大変安心感があると思います。
V-Shutは布製品を傷付けたり退色させること無く長期に渡って除菌効果を発揮する、まさにホテル内で使用する場合に最適な商品です。
ご希望に添えると思いますので、是非ご検討ください。

適切な対策を行えば、感染リスクは相当低く抑えられる

ホテルはお客様にご滞在頂き、長時間にわたっておもてなしを行い、お楽しみ頂く場所です。

適切な対策を行えば感染リスクを相当低く抑え込むことが出来ますから、お客様に安心してご利用頂くことが出来ますし、それをアピールする事はホテルへの信用度を高める事になります。

お客様の安全・安心の為、ホテルの損失を最小限に抑える為、適切な対策を行うようにしましょう。